Linux Professional Instituteや他のベンダーのIT資格を取得するのは大変な労力を要するため、資格が個人のキャリアと企業の目標の両方を向上させることを聞くのは重要なことである。私が所属するAvintonジャパンの人事部シニアタレントコンサルタントでは、エンジニア全員にLPI資格の取得を義務付けています。今回は、資格を使ってスタッフを採用し、エンジニアのプロジェクトにアサインするという大胆なアプローチのメリットを紹介します。
AvintonのエンジニアにとってのLinuxの重要性
Avintonジャパンは、AIやデータ分析、インフラ、バックエンド開発などに強みを持つエンジニアリングファームです。手がけるプロジェクトの多くはLinux環境で開発されており、どの分野でもエンジニアリングを行う上で、Linuxのノウハウを身につけることは非常に重要です。 そのため、Avinton Japanのエンジニア全員がLinuxを完全に扱えるようにすることは戦略的に重要です。データサイエンティストはデータストアを、AIエンジニアはモデルを、Webエンジニアはクラウドサーバーを、Linux上で構築することができます。Linuxのスキルは、特定の分野に縛られることなく社会に貢献するための共通基盤なのです。(Linux初心者がエンジニアになるために必要な知識については、こちらのブログで詳しく解説しています。)
LinuxのスキルとLPIC
前項の理由から、AvintonではエンジニアにLinuxを習得してもらう必要があるのですが、その際に一つ問題があります: Avintonでの業務以外でLinuxを扱う機会を見つけることが難しいのです。この問題を解決するために、AvintonジャパンではLPIC-1という資格を採用条件として設定しています。LPIC-1は最高のLinux学習教材に代表されるものであり、同時にLinuxスキルの証明として非常に信頼性の高いものである。この採用戦略としての選択は、当社のエンジニア全員がLinuxを扱えるという保証を維持し、営業力を強化するために重要です。
LPIC-1をエントリー資格として取得させることで、すべてのエンジニアがLinuxに触れ、Linuxスキルを習得し、そのスキルを習得していることを客観的にクライアントに証明する機会を作ることもできるのです。
IT資格とエンジニアの採用・配置・評価
人事の立場からすると、エンジニアの採用で一番難しいのはスキルの測定です。人柄は面接で評価することができます。しかし、エンジニアのスキル、特にデリバリースキルを評価するのは非常に難しい。経験豊富でスキルシートが充実していても、実環境での技術力が低い人もいます。他社で制作した成果物を見せてもらうわけにもいきませんし、チームで成果物を開発しているケースも多いので、前職の実績を教えてもらっても、個人のスキルやプロジェクトに対する貢献度を知ることはできません。
そのため、個人のスキルを示す最も信頼できる指標は、IT関連の数ある資格のうち1つ以上となります。資格を持っているということは、その資格の内容を個人として理解しているという証明になります。エンジニアをプロジェクトにアサインする場合、チームと人、仕事とスキルのマッチングが重要です。スキルのマッチングを行う場合、能力を証明する資格があれば、人事はエンジニアを採用・配置する際に大きな安心感を得ることができます。
採用や配属後の評価にも同じことが言えます。プロジェクトに対する貢献度を評価することは、決して難しいことではありません。しかし、チーム環境で仕事をする場合、チームのマッチングやコミュニケーションの影響もあり、技術的な貢献度や成長度を人事が推定するのは難しい場合があります。そのような場合、IT関連の資格を新たに取得することで、技術力の向上や幅が広がったと判断され、確かな評価につながることがあります。
キャリアチェンジとIT資格
CI/CDやDevOpsといった境界を越える概念が浸透し、インフラと開発の境界が薄くなる中、エンジニアが新しい分野やソフトウェアの開発段階までカバーする範囲を広げることの重要性が高まっています。しかし、エンジニアが十分な知識を身につけたことを証明する方法はほとんどありません。そのため、LPI資格のような資格は、ソフトウェア工学の分野に入る人だけでなく、DevOpsのような新しいスキルに挑戦する人にも有効です。
現在のエンジニアのキャリアは、専門分野一直線ではなく、多くの分野をスパイラル的に通過することでより高いレベルを目指す傾向にあるため、IT資格の重要性はますます高まっています。Avintonでは、社員の資格取得を最大限サポートし、取得した資格を人事考課に反映させることで資格取得を推進しています。
エンジニアだけでなく、人事・管理職にも役立つ認定資格
Avintonジャパンの経験から、エンジニアリング会社では、プロフェッショナルな資格取得に積極的であることが重要であると考えます。私たちのニーズでは、LPI認定資格は、ソフトウェア・エンジニアの採用や新しいスキルのトレーニングのための戦略において重要な役割を担っています。資格の賢い利用によって、スタッフにもサービスにもメリットがあるのです。